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イマホリ タツシ
今堀 龍志  准教授
東京理科大学 工学部 工業化学科
プロフィール | 研究シーズ | 研究室紹介 | 担当授業(26件)
レフェリー付学術論文(31件) | その他著作(9件) | 著書(3件) | 学会発表(244件) | 特許(5件)
グループ ナノテク・材料、その他
その他 : 創薬
研究・技術キーワード 有機合成化学、反応化学、分子触媒化学、機能性分子化学、創薬化学、生体制御分子
研究・技術テーマ
  • 刺激応答性触媒
  • 超分子触媒
  • 適応型化学反応制御
  • 刺激応答性生理活性分子
  • 刺激応答性機能性分子材料
研究・技術内容  研究開発が行われている通常の有機化学は、単一構造で単一機能の分子による化学反応や化学現象の制御を対象としており、化学物質の効率的な合成や化学反応制御を基盤とする機能の創出を目的としている。一方、生体内で化学反応・化学現象を制御する酵素は、周辺環境の変化に応じて構造を変化させることで機能を切り替え、段階的な化学反応制御・化学現象制御によって、高効率、高選択的な物質変換(物質合成)や高度な機能の制御発現を実践している。我々は、酵素様の刺激応答性の構造変換や分子間相互作用の変化によって機能を切り替え、化学反応・化学現象を操ることができる刺激応答性分子を開発し、時間軸での機能制御や、状況に応じた適応型の機能制御によって高度かつ精密な化学反応制御を実現し、効率的かつ選択的かつ適用性の広い物質変換(物質合成)や高度な機能創出を展開している。
産業への利用 刺激応答性生理活性分子は、刺激によって適時適所で薬理作用を示すことが可能であり、病原部位選択的に薬理作用を発現させることで、副作用の少ない医薬の開発に繋がると期待する。また、時間軸で生体機能を自在に操る分子ツールの開発も期待できる。例えば、細胞の成長を自在に操る刺激応答性分子は、細胞工学分野での応用が期待できる。 刺激応答性の機能性分子材料として、再生可能エネルギーである光を利用したガス吸収・供給分子を開発している。光による二酸化炭素回収技術は、地球温暖化や炭素資源問題に大きく貢献することができると期待する。大気中二酸化炭素を回収し、太陽光によって供給する技術を開発できれば、場所を選ばず、色々な用途(例えば、植物工場における二酸化炭素による植物成長促進、スペースコロニーにおける炭素循環システム等)に利用することができると期待する。現在、デモ装置の開発に向けて、共同研究企業を探している。また、本技術を色々な用途に展開するために各分野の共同研究企業を探している。 光による水素の吸蔵・供給を実現する分子システムの開発も行っており、水素エンジン自動車の水素タンク等に利用が可能であると考える。
可能な産学連携形態 共同研究、受託研究員受入、受託研究、技術相談および指導
具体的な産学連携形態内容
その他所属研究機関
所属研究室 有機合成化学第一研究室
所有研究装置 無水実験装置(マニホールド)、グローブボックス、UV-Vis吸収スペクトル、超高圧水銀灯、HPLC、中圧分取クロマトグラフィー
SDGs
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