2021年3月5日(金)オンラインにて、合同シンポジウムが開催され、300名を超える企業や研究機関、一般の方、教職員、学生の参加がありました。
シンポジウムの第一部では松本洋一郎学長、文部科学省 私学助成課長 新田正樹様、経済産業省 宇宙産業室長 是永基樹様によるご挨拶の後、本学の教員による総合研究院の紹介、光触媒国際研究センターとスペース・コロニー研究センターの最終報告会が行われました。
光触媒国際研究センター藤嶋昭センター長より、ウィルス対策に光触媒を活用した実例など研究の成果が実際の社会で活用されている空気清浄機の紹介などがありました。
また、スペース・コロニー研究センターの向井千秋センター長より、地球の資源は有限であることを再認識し、宇宙居住空間技術を地球の課題解決に活用していくお話がありました。ウィルス感染や気象変動などの様々な問題を人類の共通の敵と捉え、いろんな分野の人たちが自分の得意な分野を持ち込みダイバーシティ&インクルージョンで計画をたてることでより強いチームを作り、宇宙のみならず社会の問題も解決していきたいと語られました。
次の第二部前半では、文部科学省 研究開発局長 生川 浩史様よりご挨拶をいただいた後、本学教員より、理科大の宇宙関連教育、技術開発についての講演が行われました。本学教員講演の動画は順次公開予定ですので、ぜひご覧ください。
つづいて、文部科学省 宇宙開発利用課長 福井俊英様、JAXA 宇宙科学研究所 教授 川勝康弘様、JAXA H3プロジェクトチーム プロジェクトマネージャー 岡田匡史様、DLR 日本駐在事務所 所長 Dr.Niklas Reinke、NASA アジア担当代表 Mr.Gravey McIntoshのご来賓から日本国内とドイツ、アメリカでの宇宙開発状況のご講演が行われました。
最後に司会のスペース・コロニー研究センター 向井 千秋センター長より、「現在、宇宙開発は新しい時代に入り、国際協力がさらに強化されている。民間企業もどんどん宇宙開発に参入し、地球低軌道から月や火星に向かっていける素晴らしい時代です。ぜひこのシンポジウムを機に、ご参加いただいた皆様も宇宙への興味を深めていただければと思う。」とまとめました。
後半では「日本の宇宙開発戦略」と題して米本浩一教授をコーディネーターとしてパネルディスカッションが行われました。オンラインのQ&A機能を使い、視聴者からの質問が寄せられその場で質問を議題に日本の宇宙開発戦略について活発な議論が行われました。
開催後に実施したアンケートでは「これから宇宙開発が激化していくこと、またその重要性を実感することができた」「宇宙に関する研究を身近に感じることができ、興味深かった」「業界の第一線をプレイヤーの方々をお招きした実践的で大変すばらしかった」などのお声をいただきました。
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