対談企画

Vol.1受け継がれる理科大の実力主義

学生生活について
藤嶋学長
私は学生時代、横浜国立大学の工学部に在籍していました。長期休みの時は当時の最新の学問を学び合う合宿をしたり、旅先の中学校で友人たちと授業をしながら旅行したりしました。楽しかったですね。思えば、その時から研究者を目指す気持ちがあったのだと思います。皆さんは理科大でどんな学生生活を送っていますか。
ジアさん
今の学生はそこまで情熱的に研究に打ち込むというのはないと思います。でも、藤嶋先生のように自主的に様々なことを経験することは素晴らしいですね。
在塚さん
私は文化祭の出し物でロビーにインスタレーション(現代美術の表現形式の一種。実際の体験を通して、作品を鑑賞する)を展示するという活動をしました。大人数で大きなものを作るということがなかったので、良い経験になりました。
藤嶋学長
そういう自主的に何かを行うという発想は大事ですよね。また、仲間と協力して何かをやり遂げるという点でも重要だと思います。
五十嵐さん
私は、毎日新聞の学生記者を1年生の始めの頃からやり、学生キャップとして活動しました。新聞の一面を使い、今まで25本の記事を書きました。
藤嶋学長
そのきっかけは何だったんですか。
五十嵐さん
入学式の時にチラシをもらい、やってみようと思いました。昨年度、学長表彰をいただくこともできたので経験して良かったと思っています。
藤嶋学長
入学時から自主的に取り組もうという意識をもっていたということは素晴らしいですね。
ジアさんは、光触媒の研究をしていると伺ったのですが、なぜ光触媒を研究しようと思ったのですか。
ジアさん
私は1年生の時に受けた授業がきっかけで、藤嶋先生が発見された光触媒の事を知りました。植物が何万年もかかって作り上げた光合成を、人工的に実験するということにとても興味をもち、現在ではさらなる光触媒の可能性を探り、研究しています。
藤嶋学長
光触媒の研究が理科大でも盛んに行われていることはうれしいですね。 理科大の研究施設には、精密なナノテクノロジーにそった測定ができる装置などが全て揃っていて、学生たちが自由に使えるようになっているので、研究をする上で非常に役立つと思います。
ジアさん
そうですね。研究のための環境はとても良いと思います。高価な装置を学生が自由に使えるのは、他の大学ではなかなか無いことです。また、化学科の全ての研究室が1つの建物にあるので、研究室同士での連携もとれますし、研究に打ち込む学生のことを本当に良く考えていただいていると感じています。
藤嶋学長
理科大では、学科間の融合も行っています。例えば、総合研究機構では、光エネルギーの研究をやりましょうとその関係の先生が集まって10~20人の研究グループを作って研究を進めるんです。
ジアさん
それはとても興味深い活動ですね。様々な視点から研究をすることは、その研究の幅も広がりますし、良いですよね。違った観点から研究できる機会はあまりないので、私も是非そういったことに関わっていきたいです。
藤嶋学長
学生にもどんどん参加してほしいと思っているので、みなさんも是非参加してみてはいかがですか。 学科を横断しての研究は、新たな視野を開きますよ。
東京理科大学の志望理由
藤嶋学長
皆さんが、理科大に入学した理由を教えて下さい。
在塚さん
理科大のオープンキャンパスで、先輩達と話す機会があって、それが入学の大きな決め手になりました。特に、建築学科の研究室の先輩達から自分のイメージを形にできると伺い、建築学科が面白そうだと思ってこの学科を選びました。
建築学科に入って設計する楽しさを学んで、やりたいことが見つかったという点で良かったなと思っています。
五十嵐さん
私は、理系の大学に進み経営の勉強がしたいという思いから、きちんとした経営のルールが学べる理科大を選びました。 実際に学んでみて、早くからゼミが始まり、教員と学生の距離がすごく近い点が良いですね。
ジアさん
私が理科大に入学したきっかけは、ホームページを見ておもしろい研究をたくさんしているなと思ったからです。 ただ、留学生の先輩に聞いた時には、残念なことに理科大を知っている人がほとんどいませんでした。実際に通ってみて、留学生に対する制度がとても充実しているので、もっと海外の方にアピールした方が良いのではないですか。
藤嶋学長
それは、私も問題だと思っているんです。今留学生が約150人いますが、将来的には500人位にしたいと思っています。理科大の規模や実力から考えると、もっとたくさんの留学生に来てもらえる大学だと思います。その点で国際交流活動をもっとしないといけないですね。
学習環境について
藤嶋学長
皆さんキャンパスがそれぞれ違いますが、キャンパスの環境についてはどうですか。
在塚さん
野田キャンパス(千葉県)は、広い敷地と自然がたくさんあってとても環境が良いですね。徒歩5分圏内くらいのところに一人暮らしをしている学生が多いので、学内以外の交流もできて、楽しい学生生活を送ることができます。
キャンパス内は、学食やカフェテリアが4つあるので、色々なバリエーションが選べます。本当に様々な施設・設備が充実しています。
藤嶋学長
野田の図書館は良いですよね。蔵書が多いですし、広くて素晴らしいですね。
在塚さん
そうなんですよ。私も含め、理科大生は良く利用してるんです。
五十嵐さん
久喜キャンパス(埼玉県)も、自然がたくさんあって広いです。中庭があってキャッチボールをしている学生がいたりして、そういう楽しさがありますね。学生達がのびのびしていて楽しくキャンパスライフを送っています。
藤嶋学長
久喜キャンパスの場合はキャンパスが駅から少し離れているんですよね。
五十嵐さん
スクールバス4台が交代で動いていますので、不便はないですね。
ジアさん
神楽坂キャンパス(東京都)は他のキャンパスと比べて狭いかもしれませんが、キャンパス内の移動が便利ですね。交通の便も良いですし、周りに他大学も多いので交流もしやすいです。
藤嶋学長
神楽坂キャンパスは、地域との交流も活発です。ついこの間も近隣の町内会会長の方とお話ししました。他のキャンパスももちろんそうですが、2013年にはより充実した環境を求め、葛飾キャンパスができる予定です。今後は、より地域との交流も重要視していきたいと思っています。
将来の夢について
藤嶋学長
皆さんの将来の夢を教えて下さい。
五十嵐さん
私は将来、文系・理系の壁を解消したいと思っています。例えば、理系の方で技術はもっていてもどうやって売れば良いかわからず、良いものがあっても使われない状況にあったり、文系で売り方のノウハウは知っていても商品がなかったり、そういう部分を互いに補い合えば環境としてすごく良くなると思っています。
藤嶋学長
自分の専攻だけでなく、視野を広くもつことはとても重要なことですね。教養や幅広い知識があってこそ、専門性が活きてきます。
例えば、ピラミッドは作られてから約4600年も経過しているにも関わらず、今もなお崩れずに残っています。それは、基礎がしっかりしているからです。ロマン・ローランも「ピラミッドも頂上からは作れやしない」と語っています。つまり、基礎がしっかりしていないと生き残れないということです。
文系・理系の壁をなくすことは、それぞれの基礎を身につけられるということなので、研究の幅も広がりますし、発展させるためにも必要なことであると思います。 是非実現してもらいたいですね。
五十嵐さん
さらに、大学の経営にも興味をもっていまして、学校や研究所などの広報もやりたいと思っています。理工系の技術や研究成果を文系ならではの表現力やプレゼンテーション力で広められるのではないかと思っています。学生が研究した技術を広められないと、その後の研究で芽がでないわけですから、広報は重要ではないでしょうか。 このことは大学で経営学を学んでいなければ興味をもつことがなかったと思います。
在塚さん
私は、ハウスメーカーに就職が決まっていますので、一級建築士の資格をとりたいと思っています。そして、より多くの人に喜ばれる設計ができたらと考えています。
藤嶋学長
多くの建築の企業が光触媒関連技術を使ってくれています。光触媒は、快適な空間を作ることができる科学技術なので、在塚さんが目指す多くの人に喜ばれる設計にもぜひ使ってほしいですね。
ジアさん
私は、光触媒の研究を通して、地球環境問題を解決したいと思っています。目標は、光触媒を使用することで、太陽エネルギーのみで生活できるようになることです。そして、将来的には脱石油の社会にしたいと思っています。
藤嶋学長
私が発見した光触媒を研究してくれていることはとても嬉しいですね。
私自身も光触媒を環境問題に応用できればと思っていますので、ぜひ実現してほしいです。
みなさんのように理科大生がどんどん育って社会をより良くすることを目指してくれると非常に心強いです。今日は、皆さんからそのような話が聞けたので、とても良かったと思っています。
若者には可能性がたくさんあるので、是非頑張ってほしいです。
そして、自分の教養を高めるということが大事だと思います。広い視野をもって自らを高めていこうというのが1番大事なことで、そのために努力することによって、今やろうとしていることも様々な目標ができると思います。
先程の五十嵐さんの話にもありましたが、専門分野だけではなく、色々なものに関心をもってほしいですね。
みなさんが理科大の実力主義を身に付けて、将来どんな風に成長していくか楽しみです。

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