はしか(麻疹)

はしかについて

はしか(麻疹)が増加の傾向にあります。日本では年間20万~30万人ぐらいが発生し、大人のはしかも増えています。その原因は、日本のワクチンの接種率が76%~80%と低いためであると考えられています。はしかにかかる人の大部分(95%)は、ワクチンの予防接種を受けていない人です。

はしかの症状について

はしかは、麻疹ウイルスの飛沫感染によって起こる病気です。伝染力が強く、発熱、咳、鼻汁、めやに、発しんを主症状とします。

前駆期

感染後に潜伏期10~12日を経て発症します。38℃前後の発熱・倦怠感・結膜炎の症状(目が赤くなり、涙や目やにが多くなります)、くしゃみ、鼻水などの症状とともに発熱し、口内の頬粘膜にコプリック斑という特徴的な白い斑点がみられます。

発疹期

熱がいったん下がりかけ、再び高熱が出てきたときに赤い発疹が出ます。(発疹は、耳後部、頚部、前額部から出現し、翌日には顔面、体幹部、上腕部に及び、四肢末端にまで及ぶこともあります。)赤い発疹が消えた後に褐色の色素沈着が残るのが特徴です。

回復期

発熱は発疹出現後3~4日持続し、通常7~9日の経過で回復します。しかし、麻しんウイルス感染の最も怖いところは、麻しんウイルスがTリンパ球で増殖し、胸腺組織の正常な構造を破壊してしまう"胸腺病"であることです。その結果、麻しん感染から回復期(約1か月)の間、免疫不全状態が生じ、麻しんウイルス感染が重傷化したり、また合併症として気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などを併発する可能性があります。

はしかの予防について

感染経路は、主に飛沫感染(咳やくしゃみによるしぶきなど)です。感染力が最も強いのは、発疹前の咳の出始めた頃です。

  • 咳やくしゃみが出るときは、必ずマスクを着用すること。
  • 症状があるときは必ず医療機関で受診すること。
  • はしかと診断された場合は、医師の指示に従って十分な休養と栄養をとるとともに、周囲の人に感染させないように注意すること。

はしかにかかった人は、学校や職場を休んで,通院以外の外出を控えましょう。学校保健法での登校基準は「発疹に伴う発熱が解熱した後3日を経過するまで出席停止とする。ただし、病状により伝染のおそれがないと認められたときはこの限りではない。」となっています。

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