教養教育センター・学生支援センター共催セミナー「東京理科大学における学生のメンタルケアについて考える」を開催(12/21)

2020.01.10

12月21日(土)に神楽坂キャンパスで、教職員向けセミナー「東京理科大学における学生のメンタルケアについて考える」が教養教育センター・学生支援センター共催で開催され、本学教職員37人の参加がありました。

今回は、本学工学部教養准教授の松浦真澄先生と学生相談室(よろず相談室)カウンセラーの市川絵梨子先生をお招きし、松浦先生には「組織的なメンタルヘルス支援について~ネットワーク・協働・対話~」、市川先生には「学生相談室(よろず相談室)の現状について~本学の学生の特徴とは~」というタイトルでご講演を頂き、司会の愼蒼健先生(教養教育センター長・工学部教養教授)を交えて質疑応答を行いました。

松浦先生からは、職場のメンタルヘルスに関する状況を踏まえた上で、「メンタルヘルス支援は専門家のみでおこなうものか」、「学生支援だけでよいのか」、「治療的支援だけでよいのか」、という課題提起がなされました。フロイトが開拓した精神分析学の特徴を、密室性、心理・内面の存在、二者関係、深く・長い治療期間、専門性という観点から指摘する一方、現代社会のメンタルケアに必要な「非専門家」として「フーテンの寅」こと<車寅次郎>を取り上げ、彼の人間との関わりを手掛かりに、学生のメンタルヘルスケアの在り方の議論につなげて論じるという非常に刺激的な内容でした。

市川先生からは、一般的な大学生の特徴を踏まえた上で、本学学生の特徴が抽出され、学生の「相談に行く」までの大変さが語られました。そして、学内・学外連携の重要性が具体的に指摘され、多くの参加者にとってリアリティのある、説得的な内容でした。

休憩後のディスカッションでは、講演者と参加者との間で質疑応答が活発に行われ、セミナー終了後も多くの教職員が二人の講師を囲んで質問や疑問点を投げかけるなど、セミナーは盛会でした。

参加した方々からのアンケートは概ね好評でしたが、「ディスカッションの時間が足りなかった」という意見がありました。また、神楽坂キャンパスで開催されるセミナーに、野田・葛飾・長万部キャンパスからも参加できる方法を検討して欲しいという声も届きました。教養教育センターではこうした声を前向きに検討するとともに、今後も学生支援センターとメンタルヘルスケアのセミナーを連続講座のような形式で開催することも検討していきます。