セミナー「知のフロンティア」第13回を開催(12/22)

2021.05.24

※5/24更新

2020年12月22日(火)に、教養教育センター主催セミナーである第13回「知のフロンティア」を開催しました。今回もオンライン(Zoom)で開催し、29名(学生、教職員の合計)の参加がありました。

今回は、連続講座「私が書いた本の話」の3回目(最終回)にあたり、理学部第一部教養学科非常勤講師の越懸澤麻衣先生に「ベートーヴェン研究のいま」というタイトルでお話しいただきました。ご紹介いただいた著書は『ベートーヴェンとバロック音楽――「楽聖」は先人から何を学んだか』(音楽之友社、2020年)で、「知のフロンティア」では初めて音楽学を扱うこととなりました。

ベートーヴェンといえば、世界中の誰もがその名を知る大作曲家であり、2020年は生誕250周年という記念年にあたります。学会での発表がきっかけで出版の打診を受けた越懸澤先生は、2020年中の出版にこぎつけられるよう、執筆を進められたそうです。講演は、先生の研究内容やドイツ留学時の体験談を紹介いただきながら、執筆にあたっての苦労話や工夫した点、さらには音源を交えた音楽学らしい解説をいただくなど、聴き応え十分のものとなりました。
講演後の質疑応答では非常に熱心なやりとりが続き、「ベートーヴェンの耳が実は聞こえていたという説は、どのような研究で明らかになったのか」と誰もが興味を惹かれる質問や、古楽器(トラヴェルソ)を演奏したことのある質問者から現代楽器との比較に関する質問、本学らしく、コンピュータを使った楽曲データの解析に関する質問が出るなど、参加者の音楽に対する興味は非常に強いものを感じました。

参加者からは、「ベートーヴェンの研究について、様々な視点からお話を伺うことができた」、「研究の姿勢など貴重なお話を伺えて、勉強になりました」、「普段の講義では理科系の専門用語が並ぶので、今日は自分の好きな音楽についてのお話を伺えて、参加した甲斐がありました」など、満足度の高い感想が寄せられました。また、アンケート結果からは、今後も音楽に関する企画を設けてほしいとの意見も寄せられるなど、関心の高さも窺い知ることもできました。

2020年度はCOVID-19に大学全体が振り回される中での開催となり、オンラインでの運営など、手探りの状態から第1回の企画をスタートした時に近い感覚もありました。そのような中でも、各講演者の熱意、参加者の知的好奇心に助けられながら、今年度の企画を終えることができました。「知のフロンティア」に関わってくださった皆様に感謝いたします。
教養教育センターでは引き続き、魅力的な「知のフロンティア」を企画していきますので、2021年度もぜひご参加ください。