セミナー「知のフロンティア」第8回を開催(6/25)

2020.07.03

6月25日(木)に、教養教育センターが主催するセミナー「知のフロンティア」第8回が開催されました。
今年度の「知のフロンティア」は「オリンピックを学問する」と題して、オリンピックについて学問横断的・客観的に捉え直す連続講座(3回を予定)としており、第1回の今回はスポーツ史を専門とする理学部第一部教養学科助教の村井友樹先生に「近代オリンピックと日本スポーツ界の足跡」というタイトルでお話しいただきました。
新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中で、「知のフロンティア」も初めてオンライン(Zoom)での開催としたところ、過去最多の82名(学生・教員・職員合わせ)の参加がありました。

講演の前半では「オリンピズム」や「平和」などをキーワードにオリンピックの本来の意味、理念、歴史が語られ、後半では、特に1940年の「幻の東京オリンピック」を中心とした日本スポーツ界とオリンピックとの関わりが説明され、また、「政治」・「復興」などに注目して、近現代の日本におけるオリンピックの意味が客観的に整理されました。

講演後にはチャットを使った質疑を行い、「政治」との関わりがスポーツの自律性を失わせる可能性があるという村井先生の指摘に対して、参加者からは「スポーツが自律性を失うと、具体的にどのような問題が出てくるのか」という質問が投げかけられました。また、オリンピック史を考える上でキーワードとされた「平和」についても、参加者から「長い歴史の中で、そもそも『平和』概念自体の変化が見られるのではないか」という興味深い指摘がなされるなど、多くの質問が寄せられ、村井先生はたいへん丁寧に回答くださいました。

初めてのオンライン開催でしたが、参加者からは、「近代オリンピックの起源と理念、移り変わりについて詳しく知ることができた」、「他の参加者の質問から物事の捉え方・考え方などについて学ぶことができ、貴重な体験だった」などの前向きな感想が寄せられました。

学問をする上で極めて厳しい状況が続く中でも、私たちは様々な方法で「知」と向き合えるのだということを実感できる、充実したセミナーとなりました。

コーディネータ:神野 潔(理学部第一部教養学科教授)

 
▲講師の村井助教(左)とコーディネータの神野教授(右)    ▲村井助教