教養教育センター主催セミナー(第7回)「海外理工系大学における教養教育の実践――本学の教養教育向上のためのヒントはあるか?(1)」を開催(11/27)

2021.12.08

 11月27日に、教養教育センター主催 第7回セミナー「海外理工系大学における教養教育の実践――本学の教養教育向上のためのヒントはあるか?(1)」を開催し、本学教職員33名の参加がありました。

 今回の企画は、本学の教養教育向上のためのヒントについて考えることを目的とし、海外の理工系大学の教養教育実践について知ることをテーマとして、全4回の開催を計画しています。今回は、その1回目として、以下のとおり発表を行いました。

  発表1「オーストラリア RMIT大学の事例」
    Royal Melbourne Institute of Technology (RMIT) Kerry Mullan 准教授
    教養教育研究院 野田キャンパス教養部 菅野 賢治 教授
  発表2「台湾における国立陽明交通大学などの4大学を事例に」
    教養教育研究院 北海道・長万部キャンパス教養部 鄭 稼棋 講師

 事例の発表にあたっては、各回共通で、大学の①組織体制、②具体的な開講科目や必修・選択科目の別、③教養教員一人あたりの学生数、④注目すべき教養教育の実践方法、の4点の報告を必須とし、それぞれの大学が教養教育をどう位置づけ、どのような教育使命を担っているか、その大学の置かれた文化的背景から考察することを目指しています。

 オーストラリア RMIT大学の事例発表は、菅野教授からRMIT大学での在外研究時に知った教養教育の組織、教育体制などの説明があり、それにKerry Mullan 准教授が補足する形で進行しました。RMIT大学には、日本国内の大学における、いわゆる「教養科目」は存在せず、他学部の「専門科目」を「選択学生(Elective Student)」の制度を利用して履修できること、また、大学が提供する外国語科目のうち、「異言語教育」として指定した科目の単位を修得した学生に「言語ディプロマ(Diploma of Languages)」を授与する制度(現在は中断中)があることが紹介されました。

 台湾の大学については、各大学の特色のある取り組みとして、ボランティア活動や体育の授業を「必修0単位」としている大学があること、教員の専門分野や学生のニーズによって様々な科目名の教養科目を開講していることなど、日本とは異なっている教養教育の実践が報告されました。鄭講師ご自身が在籍していた頃の実体験を基にした説明は分かりやすく、鮮明なイメージの湧くものであり、参加者の興味関心を大いに惹きました。

 質疑応答では、オーストラリアと台湾の各大学における取り組みや教養教育を始める時期についての質問が寄せられ、発表者はそれらに対する説明だけでなく、経験に基づいた見解を述べられるなど、活発な意見交換が行われる、大変満足度の高いセミナーでした。

 本テーマの下での2回目のセミナーは、2022年2~3月に開催する予定です。詳細が決まり次第、CENTISや教養教育センターHPで案内しますので、ぜひご参加ください。

 司会:大石悦子(教養教育センター長)