工学部情報工学科 篠崎講師がおすすめする本

紹介者
氏名:篠崎智大 講師
所属:工学部情報工学科
専門:医療統計学・疫学

 

本のタイトル等 この本をおすすめする理由
書籍名 :科学の方法
著者名 :中谷宇吉郎
出版社名:岩波書店(岩波新書)、1958年
書名と出版年から想像するようなお堅い本ではまったくなく、理系学徒のお手本のような明瞭簡潔で深みのある筆致で描かれる本物の思索に根ざした科学論。「真理の探求」といった素朴な科学観をかざして大学生活や人生を邁進していくのも結構ですが、それでは正直寂しいです。虚心坦懐に未来を拓いていくために、ぜひ大人の科学観を若いうちから身に着けてください。
書籍名 :人間この信じやすきもの
著者名 :トマス・ギロビッチ著(守一雄・守秀子訳)
出版社名:新曜社、1993年
いざ科学的であろうとしても、人が外界を認知する仕方は根本的に科学と相性が悪いものです。それは「客観的」とされる数値データに対しても例外でなく、どんなに最先端の統計解析から得られたデータでも、いくら「専門家」だったとしても、様々な形をとって現れる「認知バイアス」にうっかり陥ります。こうした認知バイアスを科学的に実証していく分野が認知科学。日本ではカーネマンのベストセラー『ファスト&スロー』の陰に隠れがちですが、データに向き合う最低限の武装を知るための世界的に定評ある一般向け教科書です。
書籍名 :脳を鍛える
著者名 :立花隆
出版社名:新潮社(新潮文庫)、2000年
僕たち世代には「知の巨人」として知られている立花隆さんによる「21世紀の学問のすゝめ」(僕が考えたお寒いコピーではなく出版社の紹介文)。脳トレ本ではありません。20歳そこそこで退学すれすれの自堕落な生活を送っていた蒙昧で傲岸な大学生の目を覚ましてくれた忘れられない一冊。