基礎工学部教養 橋本教授がおすすめする本

紹介者
氏名:橋本茂樹 教授
所属:基礎工学部教養
専門:生物化学/化学生物学

 

本のタイトル等 この本をおすすめする理由
書籍名 :人間の偏見 動物の言い分
著者名 :高槻成紀
出版社名:イースト・プレス、2018年
動物には、「可愛い」ともてはやされる動物がいる一方で、「気持ち悪い」と疎んじられる動物もいます。動物に対するイメージは何によって決まるか。本書では動物を人間との関係から分類し、動物のイメージを決める要素を分析しています。「嫌いな」動物を好きになるのは難しいが、偏見を取り除く事は可能であり、正しく知ること(生態学的な知識をもつこと)の大切さを説いています。人間と動物の共生を考えるきっかけになる本です。
書籍名 :はだかの起源
著者名 :島 泰三
出版社名:講談社学術文庫、2018年
多くの陸上哺乳類は毛で覆われていますが、ヒトは殆ど毛がありません。ヒトが裸になった理由は、謎に包まれています。著者は、今から約20万~30年前にヒトは突然変異によって偶然、裸になったという大胆な仮説を提唱しています。裸化と同時に咽頭の構造変化も起こり、ヒトの生存は危うくなったが、言語能力の獲得によってヒト(不適者)は生きのびた。ヒトの進化に興味がある方は、一読してみて下さい。
書籍名 :科学の困った裏事情
著者名 :有田正規
出版社名:岩波科学ライブラリー、2016年
“ハゲタカジャーナル(predatory journal)”という言葉を御存知でしょうか。内容を適切に審査する事なく、研究者から高額な投稿料をとって論文をオンライン掲載する学術誌の蔑称です。昨今多額の資金が科学研究に投入され、研究者は(実用的な)成果を上げることを強く求められています。著者は、成果主義によって研究環境が悪化し科学論文の質が低下している現状を鋭く指摘、科学のあるべき姿に向けた解決策を提言しています。将来アカデミックポストを目指している若い方に是非読んで欲しい本です。