センターについて

東京理科大学の教養教育の持続的な発展及び質の向上に資することを目的として、2018年4月に教育支援機構教養教育センターを新設しました。

Object目的

教養教育センターは、東京理科大学における教養教育の充実に係る企画を立案及び実施し、各学部及び研究科の教養教育に係る活動と連携するとともに、教養及び教養教育に関する調査及び研究を総合的に行うことにより、本学の教養教育の持続的な発展及び質の向上に資することを目的としています。

Activity活動内容

(1)教養教育の在り方の検討及び提案に関すること
(2)教養教育に係る情報の共有に関すること
(3)教養教育に係るカリキュラムの点検、評価、改善及び実施に関すること
(4)教養及び教養教育に係る調査及び研究に関すること
(5)教養教育に係るファカルティ・ディベロップメントの企画の立案及び実施に関すること
(6)教養教育と専門教育の連携及び協力に関すること
(7)センターの点検、評価及び改善に関すること
(8)その他教養教育に関すること

Messageご挨拶


東京理科大学教育支援機構 教養教育センター長

大石 悦子

2018年4月に教養教育センターが発足しました。また、2021年4月に東京理科大学全体の教養教育を担う組織である教養教育研究院が誕生しました。このように東京理科大学の教養教育は大きな変化の時を迎えていますが、これはグローバル化が進み、社会が大きく変化する中、教養教育が担う役割や社会が教養教育に期待するものが変化していることと呼応しています。初代教養教育センター長である愼蒼健先生は「専門教育を受ける学生の中に、『もう一人の自分』すなわち『思考の同伴者』を育てていくこと」を教養教育が行うべき教育と考えました。私は教養教育を通して、時には「専門的知見に批判の目を向ける」思考の同伴者を育てていきたいと思っています。
最近はあまり言われなくなりましたが、「教養教育は何の役に立つのか?」という問いがしばしば教養教育への批判として発せられた時期がありました。この問いの背後にあるのは「役立つこと、さらに、能率良く問題を解決したり、多くの人に便利さを提供したりすることに価値があること」という発想です。しかし、効率を追求しすぎると危機に弱い社会をつくります。来るかどうかもわからない津波のために防潮堤を作るよりも、そのお金を他に回して利益を得た方が「効率的」と考えるでしょう。マスクを国内生産するよりも人件費の安い海外で生産した方が「効率的」で、病院経営にとっても空きベッドが少ない方が「効率的」です。しかし、東日本大震災が起こり、新型コロナウィルス感染症が広がり、社会は大きな打撃を受けました。なぜ、もっと高い防潮堤をつくらなかったのか、なぜマスクを国内生産できる体制を作っておかなかったのか、なぜ病院のベッド数を減らしたのかと後になると思いますが、その時々に関係者は「合理的」判断をしたと思ったはずです。
つまり、自分の専門的知見からは「効率的」「合理的」と思えることも、一度立ち止まって、自分で考えなければいけない時があるということです。人権・福祉といった普遍的価値から判断する必要のある時もあるでしょうし、国内外の歴史的教訓が参考になることも、異なった文化の異なった物の見方が判断の後押しになることもあるでしょう。社会の中で何を効率的にして、何を効率的にしてはいけないのかを判断しなければならない時も来るでしょう。教養教育を通して、学生には異なった知のあり方を経験し、違う分野や文化の価値体系にも寛容になれる態度を身につけてほしいと思っています。

Contents具体的な活動内容

①センター科目の開講に向けた検討
各学部で開講している領域・分野以外の科目を、センターで独自に開講することの検討等
 
②センターと学部教養との連携方法の確立
センターと各学部教養との連携方法の検討等

③全学共通科目の検証・見直し
現在開講している全学共通科目(科学技術と社会、生命科学、知的財産、特別教養講義)の検証・見直し
 
④教養教育の目標、ポリシー、一般教養科目の5つの科目区分等に沿ったカリキュラムとするための方策の検討・提案
5つの科目区分に沿った科目配置となっているかの検証等
 
⑤ポリシー等に掲げる能力を学生が適切に獲得するための方策の検討・提案
履修モデルの検討等
 
⑥シンポジウム、セミナー、研究会等の開催
教育、FD、研究に関するシンポジウム等の開催