早田 匡芳 ハヤタ タダヨシ HAYATA Tadayoshi 准教授

薬学部 生命創薬科学科

早田研究室

研究室紹介

  • 専攻分野: 分子薬理学
  • 研究分野: 骨・軟骨代謝学、整形外科学、発生・再生

 本研究室では、骨粗鬆症、変形性膝関節症や骨系統疾患などの骨・関節疾患の新たな治療法の可能性を社会に提供することを視野に入れ、分子薬理学的アプローチによって、骨、ミネラル代謝、筋骨格系の研究を行っています。

 厚生労働省平成25年国民生活基礎調査によると、骨折・転倒は、介護が必要となった主な原因の第4位(12.2%)であり、第5位の関節疾患(11%)を加えると、その23.2%が運動器の障害が原因です。今後、運動器の障害を予防しなければ、介護者数は増加の一途をたどります。したがって、骨の健康を維持することは、超高齢社会の安定的実現のために、非常に重要です。

  骨、軟骨、靭帯などの発生・成長に障害がある先天性の骨系統疾患にも着目しています。骨系統疾患は、436疾患も記載されていますが、そのほとんどは、治療法が確立されていません。
 私たちは、Dullard遺伝子(ヒトではCtdnep1)が、TGF-βシグナルを抑制することにより、骨格発生に重要な働きをすることを世界で初めて報告しました。この変異マウスにTGF-β受容体阻害薬剤LY-364947を投与すると、骨格異常が改善されました。現時点でCtdnep1が原因の骨系統疾患は報告されていませんが、TGF-βシグナル過剰が原因の骨系統疾患への重要なレファレンスになることが期待されます。

 骨は、破壊と再生を繰り返す「動的平衡器官」です。骨は、力学的負荷、神経系、ホルモンや局所的シグナルによる制御を受けると同時に、骨から分泌される因子を通じて、遠隔器官へも作用する双方向性器官でもあります。近年、骨代謝学分野では、骨-臓器間クロストーク、骨免疫学、骨格系幹細胞の発見など、新たな分子や概念が活発に報告され、非常にエキサイティングな研究分野となっており、サイエンスとしての魅力も十分にあります。

 本研究室では、最先端の分子細胞生物学的手法を駆使し、どのように、骨芽細胞、軟骨細胞、破骨細胞などの骨系細胞が分化するか(発生・分化)、骨量が成体において維持されるか(恒常性の維持)、高齢では減少するか(加齢)を分子レベルで調べています。

 骨格系の基本メカニズムの解明を通じて、骨格疾患の画期的な治療法や治療薬の開発へチャレンジしてくれる若い人の参加をお待ちしています。研究内容に興味を持った高校生、大学生、大学院生、若手研究者の連絡をお待ちしています。

研究テーマ

  1. 骨粗しょう症発症機序の解明と治療薬の開発

  2. 先天性の骨系統疾患発症機序の解明と治療薬の開発

  3. 骨由来物質による多臓器制御機構の解明

トピックス

骨格系を制御する分子メカニズムを解明し、骨・関節疾患の画期的な予防法や治療薬の開発に貢献します。

アクセス

  • オリジナルホームページ

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