社会は大勢の人の助け合いや協力によって成り立っています。そしてそれを支える仕組みは一般にシステムと呼ばれ、企業、役所、学校、病院、通信施設など、われわれを取り巻くあらゆるところで、それぞれのシステムが稼働しています。
経営工学専攻は、工学的手法を用いてシステムの効率的な管理・運営を実現する学問です。その実践には、数学やコンピュータを駆使し、人間や環境の特性を科学的に見極める力が要求されます。そのため本専攻では、次のような部門を用意し、専門家の育成に努めています。
人間・情報工学部門では、「人間と情報の調和」を目的とした情報システム工学の学問体系を中心に、基礎理論から応用技術に至る総合的かつ独創的な教育・研究を通じ、新しい多様な技術を統合した先端的な情報工学技術を備え、自発的な研究能力を有し、技術者倫理観を備えた技術者・研究者の育成を目指します。専門分野として情報通信工学、最適化工学、教育工学等が挙げられます。
システム数理工学部門では、数学・統計学・情報科学を基礎にして、専門分野として、組織行動学、ソフトウェア工学、生産管理、品質管理、数理情報学、時系列解析等を中心としたコンピュータ技術を駆使してシステム・組織・企業の問題を見出し、自ら解決する手段を追及できる技術者・研究者の育成を目指します。
医薬統計部門では、線形代数、統計数理、漸近理論を基礎にして、応用分野は、医薬研究のデザイン、カテゴリカルデータの解析、生存時間解析、薬物動態解析、経時データの解析が中心となります。統計学に基づいて医薬品開発における様々な問題を見出し、自ら解決する手段を追及できる技術者・研究者の育成を目指します。
各研究室の交流が活発な点も、本専攻の大きな特長です。学内では、経営、質管理、数学、コンピュータのエキスパートが共同討論を実施します。また、学内の理学部、理工学部、経営学部といった学部はもちろん、東京大学、東京工業大学など、他の大学との共同研究の場も確保されています。企業の研究者との連携も行われ、実践現場の提供にも意が注がれています。もちろん、経営工学の研究に欠かせないコンピュータの更新には最新の注意を払っており、新しいコンピュータシステムを自由に使用できる環境を整えています。
専門分野(部門) | 授業科目 | 単位 | 履修方法 | 履修年次 |
---|---|---|---|---|
人間・情報工学 | 人間工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 |
認知人間工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
教育システム工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
情報法政策特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
情報工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
計算機工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
情報理論特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
情報伝送特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
通信工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
最適化理論特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
非線形ダイナミカルシステム特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
複雑ネットワーク特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
離散最適化特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
映像メディア特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
並列コンピューティング特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
情報セキュリティ特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
人工知能特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
システム数理工学 | 実験計画法特論 | 2 | 選択 | 1又は2 |
データ解析特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
情報管理特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
数理統計学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
多変量解析特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
経営意思決定特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
経済性工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
経営組織特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
質管理工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
生産管理特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
信頼性工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
技術開発特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
時系列解析特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
応用計算工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
医薬・統計 | 漸近理論 | 2 | 選択 | 1又は2 |
応用カテゴリカル解析法 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
生存時間解析法 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
混合模型とベイズ流解析法 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
応用線形代数学 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
線形推測論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
確率・統計計算演習 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
薬物動態学 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
医薬審査・薬務行政論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
基礎科目 | 経営工学特別演習 | 2 | 選択 | 1又は2 |
経営工学特別講義I | 2 | 必修 | 1 | |
経営工学特別講義II | 2 | 必修 | 2 | |
経営工学輪講I | 2 | 必修 | 1 | |
経営工学輪講II | 2 | 必修 | 2 | |
文献研究及び研究実験 | 4 | 必修 | 1 | |
経営工学研究 | 4 | 必修 | 2 | |
教養 | 知財戦略特論 | 2 | 選択 | 1又は2 |
知的財産特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
技術英語特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
技術英語表現法 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Materials Science and Technology Overview 1 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Materials Science and Technology Overview 2 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Materials Science and Technology Overview 3 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Materials Science and Technology Overview 4 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
イノベーション・チーム・ラボ | 2 | 選択 | 1又は2 | |
ウォーターサイエンス特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
科学技術研究の倫理 | 2 | 選択 | 1又は2 |
※科目の内容など詳細情報については「シラバス」からご覧いただけます。
2019年度 大学院要覧 修士課程修了所要単位数 | ||
---|---|---|
専門科目 | 一般教養科目 | 計 |
26 | 4 | 30 |
専門分野(部門) | 授業科目 | 単位 | 履修方法 | 履修年次 |
---|---|---|---|---|
経営工学特別研究1 | 10 | 必修 | 1 | |
経営工学特別研究2 | 5 | 選択 | 2 | |
経営工学特別研究3 | 5 | 選択 | 3 |
※科目の内容など詳細情報については「シラバス」からご覧いただけます。
2019年度 大学院要覧 博士後期課程修了要件 | ||
---|---|---|
専門科目 | 一般教養科目 | 計 |
26 | 4 | 30 |
専攻部門 | 担当教員 | 研究分野 | |
---|---|---|---|
人間・情報工学 | 教授 | 赤倉 貴子 | 教育工学、法工学 |
教授 | 池口 徹 | 数理情報工学、非線形情報工学 | |
教授 | 古川 利博 | 情報伝送工学、ディジタルマルチメディア信号処理 | |
教授 | 八嶋 弘幸 | 情報通信工学、情報理論 | |
教授 | 藤井 孝藏 | 数値シミュレーション、流体情報学 | |
教授 | 谷口 行信 | 映像メディア処理 | |
准教授 | 池辺 淑子 | 数理計画、離散最適化 | |
准教授 | 藤沢 匡哉 | 通信工学、符号理論 | |
講師 | 立川 智章 | 設計探査、多目的最適化 | |
システム数理工学 | 教授 | 渡邉 均 | ネットワーク化制御工学 |
教授 | 宮部 博史 | 情報工学、通信ソフトウェア工学 | |
教授 | 寒水 孝司 | 統計科学 | |
准教授 | 塩濱 敬之 | 時系列解析、経済データ解析 | |
講師 | 篠崎 智大 | 統計科学、疫学・予防医学 | |
医薬・統計 | 教授 | 寒水 孝司 | 医療統計学 |