第四次産業革命と言われる高度情報化社会である現代において、情報技術の役割は飛躍的に大きくなり、生産、流通、金融、交通、医療、教育などありとあらゆる人間活動に必要不可欠なものとなり、私たちの生活は益々情報技術の恩恵にあずかっています。現代の情報技術の役割は、優れたコンピュータや通信機器・ネットワークというハードウェア的提供のみならず、変化の激しい社会環境による社会的課題に対応すべく、その課題を解決することのできるソフトウェアエンジニアリング的方法論が不可欠になっています。
情報工学専攻では「ソーシャルデザイン」「データサイエンス」「ソフトウェアデザイン」「インテリジェントシステム」の4つの系統を設け、ソフトウェアエンジニアリングを中心として、新しい時代にふさわしい感受性を持つ研究者とエンジニアの養成をはかっています。
① ソーシャルデザイン系
ソーシャルデザイン(社会設計)的な立場で、現代の解決すべき課題に取り組む。広く情報技術を応用し、教育、流通、医療・健康、災害対策などのシステムをデザインするとともに、これらに伴う新たなビジネスモデルを創出することも視野に入れ、教育工学、法工学、知的財産等の研究を行います。
② データサイエンス系
さまざまな現象を理解するために情報を収集・分析する。そのために統計的手法や数理解析の手法を駆使し、データ量が飛躍的に大きいビッグデータを科学的に処理し、モデルを構築してさまざまなシステムに応用します。主なテーマとして、統計科学、時系列解析、統計学、経済データ解析の研究を行います。
③ ソフトウェアデザイン系
IoT社会の実現など、多様な情報化社会を支える基盤技術として、高度なセキュリティを備えた情報ネットワークの高性能化・高機能化の実現、またシミュレーション技術を駆使した新しい解析、分散処理、クラウド技術などを提案することが主なテーマであり、通信ソフトウェア、情報ネットワーク、数値シミュレーション、アルゴリズム等の研究を行います。
④ インテリジェントシステム系
人間の活動を真に支援するために、人間の知的特性を分析・把握し、システムデザインを行う。学習機能を有するロボットや人間の生体情報を考慮した信号処理技術、メディア技術の高度化と新技術の創出が主なテーマであり、映像・メディア信号処理、最適化・進化計算、人工知能、非線形情報工学等の研究を行います。
専門分野(部門) | 授業科目 | 単位 | 履修方法 | 履修年次 |
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ソーシャルデザイン | 教育システムデザイン特論 | 2 | 選択 | 1又は2 |
情報法政策特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
映像メディア処理特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
ソフトウェアデザイン | 最適化理論特論 | 2 | 選択 | 1又は2 |
離散最適化特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
離散最適化特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
情報工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
情報セキュリティ特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
通信工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
光通信工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
インテリジェントシステム | 安全および信頼性工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 |
ネットワーク化制御工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
非線形ダイナミカルシステム特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
複雑ネットワーク特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
並列コンピューティング特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
応用計算工学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
データサイエンス | データ解析特論 | 2 | 選択 | 1又は2 |
時系列解析特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
因果推論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
疫学理論・方法論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
データサイエンス(医療統計) | カテゴリカルデータ解析 | 2 | 選択 | 1又は2 |
線形推測論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
医薬審査・薬務行政論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
薬物動態学 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
確率・統計計算演習 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
漸近理論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
経時測定データ解析 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
生存時間データ解析 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
臨床試験方法論 | 2 | 選択 | 1又は2 | 共通 | 情報工学特別講義1 | 1 | 必修 | 1 |
情報工学特別講義2 | 1 | 必修 | 2 | |
情報工学研究1 | 3 | 必修 | 1 | |
情報工学研究2 | 3 | 必修 | 1 | |
情報工学研究3 | 3 | 必修 | 2 | |
情報工学研究4 | 3 | 必修 | 2 | |
教養 | 知財戦略特論 | 2 | 選択 | 1又は2 |
知的財産特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Basic Discussion and Presentation 1 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Basic Discussion and Presentation 2 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Discussion and Presentation 1 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Discussion and Presentation 2 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
技術英語表現法概論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
技術英語表現法演習 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
科学技術研究の倫理 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
国際政治特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
生物科学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
現代物理学特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
イノベーション・チーム・ラボ | 2 | 選択 | 1又は2 | |
ウォーターサイエンス特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
物理学から見る理学の世界 1 | 1 | 選択 | 1又は2 | |
物理学から見る理学の世界 2 | 1 | 選択 | 1又は2 | |
物理学から見る理学の最前線 1 | 1 | 選択 | 1又は2 | |
物理学から見る理学の最前線 2 | 1 | 選択 | 1又は2 | |
物理学から見る理学の未来 1 | 1 | 選択 | 1又は2 | |
物理学から見る理学の未来 2 | 1 | 選択 | 1又は2 | |
Materials Science and Technology Overview 1 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Materials Science and Technology Overview 2 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Materials Science and Technology Overview 3 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
Materials Science and Technology Overview 4 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
計算機設計特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
プロセッサアーキテクチャ特論 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
キャリアデザイン研究 | 2 | 選択 | 1又は2 | |
実践的リーダシップを学ぶ | 2 | 選択 | 1又は2 |
※科目の内容など詳細情報については「 シラバス」からご覧いただけます。
専攻部門 | 担当教員 | 研究分野 | |
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ソーシャルデザイン | 教授 | 赤倉 貴子 | 教育工学、法工学 |
教授 | 谷口 行信 | 映像メディア処理 | |
データサイエンス | 教授 | 寒水 孝司 | 医療統計学 |
准教授 | 塩濱 敬之 | 時系列解析、経済データ解析 | |
講師 | 篠崎 智大 | 統計科学、疫学・予防医学 | |
ソフトウェアデザイン | 教授 | 八嶋 弘幸 | 情報通信工学、情報理論 |
准教授 | 池辺 淑子 | 数理計画、離散最適化 | |
准教授 | 藤沢 匡哉 | 通信工学、符号理論 | |
インテリジェントシステム | 教授 | 池口 徹 | 数理情報工学、非線形情報工学 |
教授 | 藤井 孝藏 | 数値シミュレーション、流体情報学 | |
教授 | 渡邉 均 | ネットワーク化制御工学 | |
講師 | 立川 智章 | 設計探査、多目的最適化 | |
社会連携講座(デジタルツイン;仮称) | 教授 | 松尾 裕一 | 計算工学、航空宇宙工学 |