技術経営専攻(MOT)

専攻紹介

経営学研究科・技術経営専攻は、2004年に開設されたイノベーション研究科技術経営専攻及び2005年に開設された同研究科知的財産戦略専攻の伝統と実績の上に、科学技術と経営の大きな変化に能動的に対応すべく2018年に新設され、「MOT1.0」として生まれ変わりました。そして、設置から2年を経た2020年からは、社会ニーズや社会情勢の変化に対応した「MOT2.0」へとさらに進化します。

元来、MOTとは、「科学技術」と「経営」の融合、かつ「実践知」と「理論」の融合のイノベーション創出の場であり、実践知と高度な知見の集積を、単なる体験的な現象論に留まらせず、実理論化する「新結合の場」です。

この新結合の場に、高い職業倫理を持ちながら、「技術と経営の二刀流」でグローバルに活躍できるCEOやCTOなどのCXO(経営幹部)を育成するプログラムを模索してきました。

2018年度開設時の「MOT1.0」教育プログラムは、マサチューセッツ工科大学スローン校のマイケル・A・クスマノ教授を2016年3月に東京理科大学の特任副学長としてお迎えし、アントレプレナーシップやオープンイノベーションといったグローバルな時代の潮流を踏まえ、ファイナンスなどを強化し、ジョブターゲットを明確に示す「MBAトラック(通称)」「MTIトラック(通称)」に必要な授業科目を配置するプログラムとしました。

2020年度からの「MOT2.0」教育プログラムは、設置から2年が経過し、その間に1つの業界に特化せず多くの経営者とのディスカッションを重ねて、日々進化・変動する社会情勢へ対応すべく「MOT1.0」を見直し、更に本学規程に定め、学長の下に設置する「東京理科大学専門職大学院教育課程連携協議会」との連携、意見交換を行い、社会ニーズや社会構造の急速な変化に対応できるCXOや起業家を育成するためのプログラムに進化させました。

教育プログラムの授業担当教員は、実績等により本専攻独自の「ABC(A:Academic系、B:Business系、C:Consulting系)の視点」に分類し、専任教員・みなし専任教員と必要であれば非常勤講師のABC視点の授業科目の特性によりバランスを考えながら配置し、個々の授業科目の多面性・多様性をもたせることとしました。

授業の運営方法によっては、異なる視点の教員が1つの講義内で講義することにより多面性・多様性を担保することが可能であり、未来志向で新たな知見を複眼的に考えられる人材が育成できると考えています。

A:Academic系
B:Business系
C:Consulting系

この他、教員組織を補完するため、2019年度より、上席特任教授制度を導入し、より幅広い知見を得られるサポート体制を整備しました。

大学院生を世界で通用する経営者とするための具体的な教育プログラムは、入学した学生の知識・知見のベースを均等化するための必修の「コア科目」と、学修を進めるにあたって不足している必要な知識を補完し、「コア科目」で修得可能な知識・知見の理解度等を充実させるための「基礎科目」、選択科目である「トラック科目」で構成されています。「トラック科目」は、2018年度開設時のトラックを、よりジョブターゲットを明確化するために、「MBAトラック」を「EMOT(エグゼクティブMOT)」に変更、「MTIトラック」は起業を目指す「アントレプレナートラック」、CTO等を目指す「イノベータートラック」に細分化し配置しました。同科目は、授業科目の配置する目的により8つの領域から構成されています。

1.イノベーション・起業領域
2.経営戦略と組織行動領域
3.先端科学技術と産業領域
4.経済学と財務・会計領域
5.マーケティング領域
6.リーガル戦略領域
7.リーダーシップ領域
8.ビジョナリー・シンキング領域

授業形態は、理論講義、ケース講義、グループディスカッション、ゲスト、校外学習で構成されています。講義は、討論、演習、グループワーク、ケーススタディ等で行います。さらに、理論を実践化するための新たな試みとして、経営者、新規事業の立ち上げ責任者、起業家、製品開発のトップ等をゲストに招き、プレゼンの後、単なる質疑だけでなく双方向の議論やグループ討論を行う「実践CXO・起業家ケーススタディ」や、修了生や在学生を講演者として同様に討論を行う「実践ケーススタディ」、2年次に履修する「プロジェクト」の更なる質の向上と充実を図るために1年次に履修する「プロジェクトエクササイズ」も授業科目として設置しています。「プロジェクト」では、学生が各ゼミに配属され、グラデュエーションペーパーの作成に取組みます。グラデュエーションペーパーはその目的に応じて「技術経営論文」または「ビジネス企画提案」として完成させます。

ゼミに配属される前の1年次には、担任制を設け、履修指導はじめ修学における全般的なアドバイスを行います。

また、専攻における教育プログラムの社会発信の場として、本課程授業の一般公開、参観日、オープンハウスの開催や各種セミナー・シンポジウム開催等を通じて社会に広く公開し、教育に触れる機会を設けています。

授業科目表(専門職学位課程)

科目区分 授業科目 単位 履修方法 履修年次
基礎科目 科学技術基礎 1 選択 1
財務・会計基礎 1 選択 1
マーケティング基礎 1 選択 1
経営基礎 1 選択 1
経済学基礎 1 選択 1
コア科目 イノベーションを生む企業文化 1 必修 1
組織進化論 1 必修 1
イノベーション志向型経営戦略論 1 必修 1
科学技術論 1 必修 1
経営管理会計 1 必修 1
マクロ・ミクロエコノミクス 1 必修 1
イノベーション志向型マーケティング 1 必修 1
コンプライアンス・リスク管理論 1 必修 1
トラック科目 EMOT イノベーター アントレプレナー
企業産業分析予測 2 選択 1
ユーザーイノベーション 2 選択 1
先進ビジネスモデル 2 選択 2
イノベーションの歴史 2 選択 1
起業家精神の原則 2 選択 1
ベンチャービジネス 1 選択 1
実践組織戦略 2 選択 1
アドバンスド戦略マネジメント 2 選択 2
サブスクリプション 2 選択 1
科学技術・産業政策 2 選択 1
フィンテック戦略 2 選択 1
研究開発マネジメント 2 選択 1
技術・ものことづくり 1 選択 1
デジタルトランスフォーメーション 2 選択 1
グローバル・チャイナ産業イノベーション 2 選択 1
ICTビジネス展開 2 選択 1
企業合併と買収 2 選択 2
グローバル経済 2 選択 1
スタートアップサイエンス 2 選択 1
実践コーポレートファイナンス 2 選択 2
行動経済学 1 選択 1
デザイン思考 1 選択 2
デザインコンセプト創造 2 選択 2
チャネルマネジメント 1 選択 1
アドバンスドマーケティング戦略 1 選択 2
ブランド戦略 1 選択 2
デジタルマーケティングとソーシャルメディア 1 選択 2
先端科学技術の知財保護 2 選択 1
特許制度の基礎 2 選択 1
国際企業法務と戦略 2 選択 1
地域知財戦略 2 選択 1
ダイナミック環境下の知財戦略 2 選択 2
21世紀に求められる倫理 1 選択 1
グローバルビジネス交渉力 2 選択 1
ビジョナリー・妄想力 1 選択 1
マネジメント総論 2 選択 1
日本企業の海外展開 2 選択 1
社会連携科目 アドバンスドリーダーシップ 2 選択 1
価値創造 2 選択 1
生命関連産業特別講義 2 選択 1
生活関連産業特別講義 2 選択 1
サービス関連産業特別講義 2 選択 1
製造産業特別講義 2 選択 1
金融産業特別講義 2 選択 1
イノベーション・起業特別講義 2 選択 1
経営戦略・組織行動特別講義 2 選択 1
先端科学技術特別講義 2 選択 1
経済・財務・会計特別講義 2 選択 1
マーケティング特別講義 2 選択 1
リーガル戦略特別講義 2 選択 1
リーダーシップ特別講義 2 選択 1
ビジョナリー・シンキング特別講義 2 選択 1
演習科目 実践CXO・起業家ケーススタディ1 2 選択必修 1
実践CXO・起業家ケーススタディ2 2 選択必修 1
実践CXO・起業家ケーススタディ3 2 選択 2
実践ケーススタディ 2 選択 1
プロジェクトエクササイズ 1 必修 1
プロジェクト1 2 必修 2
プロジェクト2 2 必修 2
プロジェクト3 2 必修 2
プロジェクト4 2 必修 2

※科目の内容など詳細情報については「 シラバス」からご覧いただけます。

2019年度 大学院要覧 専門職学位課程修了要件及び履修方法等
【修了要件】
2年以上在学し、以下の科目修得条件を満たし、40単位以上を修得すること。
  1. 必修科目を全て履修し、修得すること。
  2. 2年次に配属されたトラック(履修コース)の選択科目を6科目以上を履修し、修得すること。
  3. 各トラックより2科目以上を履修し、修得すること。
【履修方法】
  1. 2年次に配置科目の履修は、授業科目毎に定める指定科目の修得を履修条件とする。
  2. 2年次に進級する条件は、コア科目12単位中、10単位以上を履修し、修得する。
  3. 2年次のトラック(履修コース)の配属は、1年次のコア科目の修得及び成績により、 上位20人をMBAトラックに配属する。

教員一覧

ページのトップへ