電気電子情報工学はハイテク時代を支える学問です。大別して通信・情報、エネルギー・環境、エレクトロニクスデバイスの三つの分野に分けられます。宇宙、海洋、都市、建設、食品、鉄道、自動車、福祉、娯楽といった社会のあらゆる分野において、とりわけ情報化を推進する原動力として重要な役割を担っています。
上に挙げた電気系3分野にまたがる多彩な専門を学べることが一つの特色です。3分野に対応するコース制を設けていますが、選択したコース以外の科目も自由に選択できます。科目の選択次第で、電気通信主任技術者、第一級陸上無線技術士の国家試験における一部科目免除、第一種電気主任技術者(要実務経験)、第一級陸上特殊無線技士、第三級海上特殊無線技士の資格取得の道が開かれています。
電子・情報化社会を担う技術者や研究者の育成を目指す教育・研究を行っています。情報通信工学コース(通信・情報)、電気工学コース(エネルギー・環境)、電子工学コース(エレクトロニクスデバイス)、および、その3分野の基礎知識の習得に重点をおいた電気電子情報工学コースの4コースに分かれますが、1~2年次で全体に共通する基礎科目を学ぶことで、いずれの分野へも自由に展開できる力がつきます。このため低学年のカリキュラムでは低学年では数学、電気磁気学、電気回路理論といった基礎学力をつける科目が主となり、その学力を確かなものにするため、演習に力をいれています。3年次からは、3つの分野にわたる豊富な専門選択科目から体系的に科目選択をしていくゆるやかなコース制を採用しています。
1年次 | 2年次 | 3年次 | 4年次 |
---|---|---|---|
数学1/数学2/微分積分学1/微分積分学2/物理学A-1/基礎情報工学A/基礎情報工学B/物理学実験A/物理学実験B/基礎電気数学及び演習/基礎電気工学/電気磁気学A及び演習/電気物理学/電気電子情報工学デザイン/電気電子情報工学概論
化学1/化学2/物理学A-2/現代物理学/図学・製図/技術者倫理
|
電気磁気学B及び演習/電気回路B及び演習/応用数学1A/応用数学1B/応用数学2A/応用数学2B/電気回路C/電気磁気測定1/電子回路A及び演習/電子回路B及び演習/電気工学実験1/電子物理学
電気磁気学C/応用数学3/電気磁気測定2/材料力学/機械工学通論/プログラミング基礎/コンピュータ科学基礎/基礎エネルギー工学/マルチメディア表現技術/電気材料学
|
制御工学1/電気工学実験2
電気英語1/電気英語2/応用数学4/電気工学特別講義/電気計測/電子計測
|
卒業研究
|
エネルギー・制御・環境分野 | |||
電気機器学1/電気機器学2/パワーエレクトロニクス/ロボット工学/発変電工学/電力系統工学/送配電工学1/送配電工学2/制御工学2
|
電気機器設計及び製図/電気鉄道工学/施設管理電気法規
|
||
情報・通信・コンピュータ分野 | |||
情報理論/電気通信工学1/電気通信工学2/伝送工学1/伝送工学2/信号処理論1/信号処理論2/電波システム工学/プログラミング言語/符号暗号理論/数値解析/コンピュータネットワーク/電波法/光通信工学基礎/マイクロ波工学/医用生体工学
|
|||
エレクトロニクス・物性・材料分野 | |||
電子回路C/ディジタル電子回路/量子電子工学/電子機能材料/固体電子工学1/固体電子工学2/集積回路工学A/半導体プロセス工学
|
エネルギーはすべての源です。電気エネルギーを適切に制御することにより、工場で自動車を作り、新幹線を走らせ、ロボットを動かし、明かりのある快適な生活を作り出し、安全で豊かな社会環境を実現することができます。
居村研究室/片山研究室/木村研究室/近藤研究室/中村研究室/星研究室
情報とは、音楽や画像、データなどを指します。この情報のやりとりを通信と言います。コンピュータ(電子計算機)は、処理・加工・通信などさまざまなことができます。
五十嵐研究室/樋口研究室/前田研究室/松田研究室/山本研究室
電子機器やコンピュータなどのハードウェアは半導体集積回路や各種デバイスから成り立っています。本分野はそれらデバイスの基幹となる材料やその物性および回路を研究し、新世代の高機能電子機器を生み出す源をつくるものです。
楳田研究室/杉山研究室/永田研究室/兵庫研究室/古川研究室
専門 科目 |
基礎科目 | 一般教養科目 | 自由 科目 |
合計 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
専門 基礎 |
基幹 基礎 |
関連専門基礎 | 自然を学ぶ 科目群 |
人間と社会を学ぶ 科目群 |
キャリア形成を学ぶ 科目群 |
外国語を学ぶ 科目群 |
領域を超えて学ぶ 科目群 |
|||
69 | 29 | 28 | 4 | 130 |
2019年度卒業生
情報通信業:インフォコム、SCSK、NHK、NTTコムウェア、NTTデータ、NTT東日本、Google Inc.、KDDI、ソフトバンク、日本IBM、野村総合研究所、日立ソリューションズ、富士通、三菱UFJインフォメーションテクノロジー
機械器具:アイシン・エィ・ダブリュ、NOK、カシオ計算機、カルソニックカンセイ、川崎重工業、キヤノン、シャープ、スズキ、セイコーエプソン、ダイキン工業、デンソー、トヨタ自動車、日産自動車、日本光電工業、日本信号、日本電産、日立製作所、日立造船、ホンダ、三井造船、三菱電機
サービス業:メイテック、ゼネラルエンジニアリング、綜合警備保障