EDUCATIONAL
SUPPORT
緊急時の教育支援関連情報
東京理科大学では、新型コロナウイルス感染症対策の一環で学生の安全と健康を最優先に考えて、オンライン授業を行っています。対面型授業では強く意識していなかったICT利活用の長所や新たな授業改善点を見出すことができています。今後、対面型授業とオンライン授業を機能的に組み合わせて行うことで、より実質的で実践的な教育を進めていきます。社会状況の大きな変化においても十分な教育機会を提供できるよう、並行して支援策も講じてまいります。東京理科大学は、本学が伝統として自負する実力主義教育のもと、学生がSociety5.0で必要となる実空間と情報空間を一体として捉える力を獲得し、社会的課題を科学の力で解決してゆく有為な人材となるための取り組みを進めていきます。
教育担当副学長 渡辺 一之
オンライン授業体制
学生と教員、双方へのヒアリングに基づき、対面での授業と同等の学習効果が得られるよう計画し、授業を実施しています。
学費・奨学金
家計状況が急変した学生を対象とする支援金制度や授業料等減免奨学金を新設。前期授業料の延納についても新たに期間を定めています。
遠隔授業の機器貸与
オンライン授業の実施に際し、受講できる環境がない学生に対して機器の貸与を行いました。
オンライン相談窓口
心身の健康や、学業、就職活動、経済的な問題など、さまざまな不安を抱える学生に寄り添うため、学生相談室でオンラインの相談を開始します。
What's COVID-19?
新型コロナウイルスを正しく理解し、
対処するために
東京理科大学では、新型コロナウイルスについての正しい理解を促すため、各分野の教員が学生に向けて解説を行っています。今回はその知見をより広く一般に伝えるため、教員による解説動画を公開します。
研究推進機構
新型コロナウイルス感染症
関連研究タスクフォースのビジョン
独自のネットワークと
分野横断的な研究で、
感染の収束を目指す。


6月現在、日本での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は一段落ち着いた感はありますが、世界では毎日10万人程度の新規患者がでており、まだまだ感染拡大は収まっておりません。COVID-19による死者は14日現在、世界全体で43万人を超えました。日本でも将来予想される第2波・第3波の感染拡大に向けて、感染症研究が急務とされています。そこで、本学では研究推進機構 新型コロナウイルス感染症関連研究タスクフォースを立ち上げました。
本タスクフォースの役割は、COVID-19のみならず、インフルエンザウイルスなど新興・再興感染症に対する感染対策を目指した基礎研究を、本学で効率よく展開できるようにすることにあります。新型コロナウイルスのような未知のウイルスが、人類にとって大きな脅威となることが明らかになった現在、この脅威に立ち向かう上で、免疫学、創薬研究、情報科学を基軸とした感染症の基礎研究は、非常に重要な役割を担っています。特にワクチンの有効性を考える上では、このウイルスに対する免疫反応の理解が必要です。実際、17年前に流行した致死率の高いコロナウイルスSARSでは、ワクチンで誘導される抗体が病態の悪化を招く予期せぬ事態を引き起こすことが、基礎研究から明らかにされています。今回のウイルスはSARS とよく似ているSARS-CoV-2と呼ばれています。そのため、同様のことが起こる可能性が十分に考えられます。ワクチンの効果を正確に把握するための前臨床試験は重要です。
そこで、本タスクフォースでは、ワクチン開発や抗体などを利用した免疫療法および、革新的医薬品等の開発を下支えする基礎研究を積極的に支援して参ります。また、本学は医療施設や高度の感染実験を行える設備を持たないことから、外部研究機関との連携や企業などとの橋渡しなどを展開することが重要です。そのため、外部関連研究機関とのネットワーク形成を積極的に進めることも、本学で行う基礎研究を下支えする上で重要な役割となります。
新型コロナウイルス感染症
関連研究タスクフォース
主査
久保 允人
-
研究・医療機関との共同研究により、新型コロナウイルスの治療薬候補を発見。薬学部 生命創薬科学科
青木 伸教授
理工学部 応用生物科学科
倉持 幸司教授 -
RNA編集を活用して新型コロナウイルスの治療法を確立する。研究推進機構 生命医科学研究所
櫻井 雅之講師 -
換気システムの有効活用が、Withコロナ時代の健康維持につながる。工学部 建築学科
倉渕 隆教授 -
学内外の力を結集し、新型コロナウイルスへの対応を加速させる。研究推進機構 生命医科学研究所
久保 允人教授 -
情報科学技術を駆使し、ヒトの遺伝子情報を創薬に生かす。薬学部 生命創薬科学科
宮崎 智教授 -
数理モデルを活用して感染症の流行メカニズムの特性を明らかに。理学部第一部 応用数学科
江夏 洋一講師 -
新型コロナウイルス殺菌のために、光触媒の活用をめざす。研究推進機構研究推進機構 総合研究院
光触媒研究推進拠点
寺島 千晶教授 -
実践を通して、新型コロナウイルスのリスクコミュニケーションを研究。薬学部 薬学科
堀口 逸子教授
※本学での研究を行うにあたり、三井住友信託銀⾏株式会社が立ち上げた、新型コロナウイルス感染症拡大防止に向けたワクチン・治療薬の開発等を行っている大学への支援を目的とした「新型コロナワクチン・治療薬開発寄付口座」からの寄付金も活用させていただいております。