岩倉 洋一郎

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イワクラ ヨウイチロウ

岩倉 洋一郎教授

IWAKURA Yoichiro

東京理科大学 研究推進機構 生命医科学研究所

生命医科学研究所実験動物学研究部門

連絡先 〒278-8510  千葉県野田市山崎2641
TEL : 04-7124-1501 (代表)
TEL : 04-7121-4104 (直通)
FAX : 04-7121-4104
iwakura@rs.tus.ac.jp
ホームページURL http://www.rs.tus.ac.jp/iwakuralab/
出身大学
1970年  京都大学  理学部  化学科  卒業
出身大学院
1974年  京都大学  理学研究科  化学専攻  博士課程 中退
1972年  京都大学  理学研究科  化学専攻  修士課程 修了
取得学位
京都大学  理学博士  論文
研究経歴 1969-1974 大腸菌RNAポリメラーゼの分子遺伝学的解析
1974-1978 インターフェロンの精製と生物活性の研究
1978-1985 マウス初期発生機構の研究
1985-1992 発生工学手法を用いたウイルス感染症モデルの作製
1992- 発生工学技術を用いたヒト疾患モデルの作製と解析
研究職歴 1974-1985 京都大学ウイルス研究所 助手
1978-1980 米国スローン-ケタリング癌研究所 Associate Researcher
1985-1992 東京大学医科学研究所ウイルス感染研究部 助教授
1992-1998 東京大学医科学研究所実験動物研究施設 教授
1993-1996 東京大学医科学研究所実験動物研究 施設長
1998-2009 東京大学医科学研究所ヒト疾患モデル研究センター 教授
2004-2009 東京大学医科学研究所ヒト疾患モデル研究センター センター長
2009-2012 東京大学医科学研究所システム疾患モデル研究センター センター長、教授
2012- 東京大学 名誉教授
2012- 東京理科大学生命医科学研究所 教授
2013- 東京理科大学生命医科学研究所ヒト疾患モデル研究センター センター長
性別
生年月
研究キーワード 疾患モデル、遺伝子改変マウス、自己免疫疾患、関節リウマチ
研究分野
実験動物学 (遺伝子改変マウス、発生工学)
免疫学 (自己免疫疾患、サイトカイン、関節リウマチ)
研究課題
自然免疫修飾による健康増進を目指した高機能食品開発の試み
遺伝子改変マウスライブラリーの作製による発症機構の解明と創薬標的の探索
IL-17分子、C型レクチンを標的とした自己免疫・アレルギー疾患の発症機構の解明と治療薬の開発
受賞
2021年 5月 22日
日本インターフェロン・サイトカイン学会名誉会員
2020年 5月 26日
日本実験動物学会功労賞
2019年 11月 20日
2019 Highly Cited Researchers
2018年 11月 27日
Highly Cited Researchers 2018
2018年 2月
Highly Cited Researchers
2017年 11月 15日
Highly Cited Researchers
2017年 3月 3日
Highly Cited Researchers
2015年 11月 7日
野口英世記念医学賞
2015年 9月 9日
Highly Cited Researchers
2014年 6月 25日
Highly Cited Researchers
2012年 5月 24日
日本実験動物学会安東・田嶋賞
2009年 4月 23日
日本リウマチ学会賞
1992年 5月 16日
チバガイギーリウマチ賞
学会活動
2017年 10月 29日 ~ 2017年 11月 2日
International Cytokine & Interferon Society Meeting 2017 学会副会長
2016年 4月 1日 ~ 2021年 3月 31日
日本炎症・再生医学会 功労会員
2009年 5月 14日 ~ 2009年 5月 16日
第56回日本実験動物学会 学会会長
2005年 4月 1日 ~ 2012年 6月 18日
発生工学・疾患モデル研究会 運営委員
2003年 1月 1日 ~ 2017年 10月 30日
日本免疫学会 評議員
2002年 9月 1日 ~ 2012年 3月 31日
日本生化学会 評議員
2002年 7月 1日 ~ 2006年 6月 30日
日本インターフェロン・サイトカイン学会 会長
1995年 4月 1日 ~ 2018年 6月 30日
日本インターフェロン・サイトカイン学会 幹事
1995年 1月 1日 ~ 2012年 12月 31日
国際インターフェロン・サイトカイン学会 国際運営委員
1994年 5月 1日 ~ 2017年 5月 1日
日本実験動物学会 学会理事等
客員教授
2010年 9月 26日
中華人民共和国吉林大学農学部
2010年 5月 1日 ~ 2015年 3月 31日
大阪大学
2010年 5月 1日 ~ 2012年 3月 31日
熊本大学
2014年 4月 1日 ~ 2022年 3月 31日
千葉大学真菌医学研究センター
2014年 4月 1日 ~ 2015年 3月 31日
Development Center for Biotechnology, Taiwan
2015年 4月 1日 ~ 2019年 3月 31日
中華人民共和国大連医科大学
2013年 4月 1日 ~ 2019年 3月 31日
台湾国防医学院客員教授
専攻分野 免疫実験動物学
研究分野 実験動物学、免疫学
 多くの疾病が自己の遺伝子の異常、あるいは病原性遺伝子の侵入によって引き起こされていることを考えると、個々の遺伝子と疾病との関係を理解することが、新しい治療法を開発するために重要である事がわかります。また、病気は個体レベルでおこる異常であることから、個体レベルの解析が必要です。本研究分野では特定の遺伝子を個体レベルで操作することができる発生工学研究に早くから取り組み、遺伝子異常にもとづく疾患モデルの開発や病態形成に於ける遺伝子機能を解析するためのツールの開発を行ってきました。私たちはこれらの遺伝子改変マウスを用いることにより、個々の遺伝子の発症における役割を解明し、治療につなげることを目的として研究を進めています。

自己免疫疾患モデルの作製と発症機構の解析
 自己免疫疾患やアレルギーに苦しむ患者は世界的に多く、有効な治療法の開発が望まれています。我々は日本に70万人の患者がいるといわれる関節リウマチの発症機構の解明を目指し、発生工学手法により二つの関節リウマチモデル を作製しました。一つはHTLV-Iとよばれる人白血病ウイルスのトランスジェニックマウスであり、もう一つはIL-1の阻害因子であるIL-1レセプターアンタゴニストのノックアウトマウスです。これらのモデルを解析した結果、発症にはIL-1やIL-17などのサイトカインと呼ばれる分子が重要な役割を果たしていることがわかりました (Nakae et al., Immunity, 2002; Ishigame et al., Immunity, 2009; Iwakura et al., Immunity, 2011) 。これらのサイトカインは関節炎以外のアレルギー反応でも重要な役割を果たしており、その活性を制御することで病気を治療できることがわかりつつあります。現在、これらのサイトカインの生体に於ける役割を解析するとともに,その下流で活性化されるDectin-1やDcirなどのC型レクチンファミリー遺伝子を中心に自己免疫やアレルギー性疾患の病態形成における役割を解析しており(Saijo et al., Nat. Imm., 2007; Fujikado et al., Nat. Med., 2008)、治療に役立てたいと考えています。
研究テーマ
  1. 遺伝子改変マウスを用いた自己免疫発症機構の解明と生体の恒常性維持機構の解析

    1.関節リウマチなどの自己免疫疾患やアレルギー、感染症などに関与すると考えられるDectin-1/2やDCIRなどのC型レクチン、IL-17A/Fなどのサイトカインの機能を解析し、これらの疾病に対する治療法を開発することを目指します。

    2.我々は、これまでに、いくつかの自然免疫修飾作用を持つ多糖類や乳酸菌などを明らかにし,その作用機序について遺伝子改変マウスを用いるなどして,明確な科学的根拠を得つつあります.本研究課題により開発を目指す自然免疫修飾機能を持つ食品は,国民の健康寿命の延伸にも貢献することが期待されます。

    3.私達は、IL-1が感染症や、自己免疫、肥満、糖尿病、発熱、ストレス応答など種々の疾病の病態形成や生体の恒常性維持において重要な役割を果たしていることを明らかにしました。本研究はIL-1、およびIL-1下流で誘導される分子に着目し、遺伝子改変マウスを作製することにより、機能を解析ことを目指します。これらの分子は上に述べた種々の疾病に関与しているものと考えられ、新たな治療法の開発につながるものと考えております。