治療法のないがん患者に希望を 前例のない研究を自ら切り拓く

真野研究室 6年 斎藤 樺乃
東京都・都立戸山高等学校出身

新薬は、体内に吸収されてから排泄されるまでの体内動態を明らかにする必要があります。他学部で合成した化合物を新たな抗がん剤として開発する一助となるべく、その化合物の体内動態を調べるのが私の研究です。前例がない中で、測定方法から自らの手で切り拓いていくことや、有効な治療法のない多くのがん患者に希望を与える可能性があることに大きなやりがいを感じています。

印象的な授業は?

薬物動態学

薬が体内に吸収されてから代謝・排泄されるまでの動きや、薬物動態が薬の効果や副作用にどう影響するかなどを学びます。薬の有効性や安全性について深く考えるきっかけとなった授業です。現在の研究にもこの授業の学びが生きています。

3年次の時間割(後期)って?
月 火 水 木 金 土
1 薬物動態学 医薬品情報学
演習
医薬品の開発 薬剤師と法律
2 製剤学 薬物治療学2 自己理解と
コミュニケー
ション
医療の倫理
3 創薬化学 化学物質の
生体影響
創薬インフォ
マティクス
薬理学実習/
薬剤学実習
薬理学実習/
薬剤学実習
4 薬効物理化学
5
6

専門性の高い授業が増え、実習では実験結果を座学の知識と照らし合わせることで、より理解が深まりました。勉強のほか、塾でのアルバイトもしており、毎日が充実していました。

※内容は取材当時のものです。