後飯塚研究室

指導教員
後飯塚 僚 教授  
専攻
時間生物学
キーワード
発生免疫学,再生生物学
テーマ例
❶ホメオボックス転写因子による幹細胞の未分化状態維持機構 ❷アレルギー炎症における肥満細胞と好塩基球の機能 ❸胸腺ニッチの維持再・生の分子機構 ❹免疫系の恒常性維持の分子機構 ❺遺伝子ノックアウトマウスの作成と解析
概要
生命とは、自己破壊と自己創造が絶え間なく繰り返されている「場」であり、生と死のバランスの上に成立している生命は、その時間の中で、常に「新しい自己」として生まれ変わり続けているともいえる。そして、そのバランスの時間的維持こそが生命という高次システムの恒常性の維持(ホメオスタシス)であり、恒常性の破綻の過程が「老化」であり、その帰着として「生命の死」が到来すると定義できるだろう。しかしながら、遺伝子、細胞、器官、その総体としての個体、それぞれの階層における死には齟齬がある。個体が死滅しても、個体の外で細胞は生き延びることが可能であり、器官が死滅しても、個体は疑似器官によって生存可能である。そして、今や、細胞核の保存は個体の復元をも保証する時代になりつつある。それでもなお、生命とは時間的存在であるという意味において、死に向かう過程としての老化という現象は、全ての階層に共通するものであろう。2006年に新たにリニューアルされて、その産声をあげた本研究部門の現在進行形のプロジェクトを以下に紹介する。