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JST主催「さくらサイエンスプラン」によりアジア工科大学の大学院生10名が超小型衛星搭載機器の設計・製作を体験
7月23日~8月1日までの10日間、科学技術振興機構(JST)が主催する「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(「さくらサイエンスプラン」)の支援により、アジア工科大学から教員1名、大学院学生10名が東京理科大学電気電子情報工学科木村研究室に滞在して、超小型衛星搭載機器の設計・製作体験に参加しました。
木村研究室では、低コストで高機能な宇宙機器を数多く開発しており、「IKAROS」、「はやぶさ2」など様々なミッションで活用されています。このプログラムでは、搭載機器の製作と環境試験などを体験すると共に、グループに分かれて衛星ミッションの設計を行うことで、宇宙開発について実践的に学ぶことを目的としています。
プログラムの前半で、参加者はまず、宇宙カメラ開発キットを用いて、それぞれ自分の宇宙用カメラを製作し熱真空試験・温度試験などの環境試験を実施しました。
7月28日には宇宙航空研究開発機構にご協力頂き、筑波宇宙センター等を見学しました。筑波宇宙センターでは、通常では見学することができない「きぼう運用管制施設」も見学させて頂き、非常に貴重な体験になったと思われます。
プログラムの後半では、参加者が2グループにわかれ、模擬衛星のシステム設計に取り組みました。7月31日に発表会を行い、それぞれ大変ユニークなミッション提案が発表されました。
アジア工科大学の所在地はタイですが、国際大学であり、今回の参加者はタイ人3名、スリランカ人4名、バングラデシュ人1名、ネパール人1名と国籍、文化、宗教など様々でした。また今回の参加者は交流に非常に積極的で、受け入れ側の学生にとっても、国際交流の貴重な経験となりました。また、参加者からは、東京理科大学博士課程への進学の希望も多く頂いており、今後様々な交流に発展していく事が期待されます。このような交流のきっかけを作って頂いたJSTさくらサイエンスプランに深く感謝いたします。
木村先生(カメラ制作の様子) |
木村先生(環境試験の様子) |
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