2018.06.12 Tuesday

本学学生が第10回日本静脈経腸栄養学会首都圏支部会学術集会において最優秀演題賞を受賞

本学学生が第10回日本静脈経腸栄養学会首都圏支部会学術集会において最優秀演題賞を受賞しました。

受賞者 薬学部 薬学科 5年 那須 遥
指導教員 薬学部 薬学科 准教授 吉澤 一巳
受賞題目 シスプラチン誘発食欲不振モデルマウスを用いた疲労の評価と糖質による影響
受賞内容 がん関連体重減少とそれに伴う疲労・倦怠感はがん患者において頻度の高い症状である。一般的な疲労の改善には、それ自身がエネルギー源となるブドウ糖(グルコース)や中枢興奮作用を持つカフェインが利用されているがいまだ不明な点も多い。本研究では、シスプラチン(CDDP)誘発食欲不振モデルマウスが呈する疲労様行動に対するグルコースならびにカフェインの影響について検討を行った。実験はC57BL/6N雄性マウスを用い、CDDP(10 mg/kg)を腹腔内投与することで食欲不振モデルマウスを作製した。このモデルマウスに対して、グルコース(500, 5000 mg/kg)ならびにカフェイン(5, 10 mg/kg)を4日間投与し、体重と摂餌量の推移を測定した。さらに、トレッドミルを用いてCDDP投与による疲労様行動の評価を行った。
CDDP の投与により、体重と摂餌量の有意な減少が認められた。それに対して、グルコース投与群では体重減少がわずかに軽減された。一方、カフェイン投与群では、そのような改善は認められなかった。また、トレッドミルでの走行持久率は、CDDP投与によって著しく低下し、グルコースとカフェインを投与した群ではいずれも改善が認められた。さらには、CDDPの投与により肝グリコーゲンの枯渇が観察され、グルコースの投与がそれを改善した。
グリコーゲン生合成の原料となるグルコースの投与は、CDDP誘発疲労の改善に有用と考えられた。一方、カフェインの作用機序については検討課題だが、両方の組み合わせはCDDP誘発疲労の回復に貢献できるものと期待される。
受賞日 2018年6月2日

第10回日本静脈経腸栄養学会首都圏支部会学術集会のページ:http://www.congre.co.jp/metro-jspen2018/

吉澤准教授のページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?67f2

 

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