2018.01.09 Tuesday

本学教員らの「肺がん抑制の新手法に用いる化合物」に関する研究成果を毎日新聞などが紹介

本学 理学部第一部 応用化学科 椎名 勇 教授とがん研究会 旦 慎吾 部長らの研究チームによる「ゴルジ体を標的とした肺がんの新しい治療法の研究」が2018年1月6日付の『毎日新聞』などで紹介されました。

椎名教授・がん研究会 旦部長(本学 連携大学院 客員准教授)らの研究グループは、同チームが以前人工合成に成功した新規ゴルジ体阻害物質 M-COPA を用いて、既存の抗がん剤に耐性を持った肺がんに対する効果の検討を行い、肺がんを再現したマウスにM-COPA を経口投与して肺がんの進行を抑制する実験に成功し、ゴルジ体阻害物質が難治性肺がんに対する新規抗がん剤として応用できることを世界で初めて明らかにしました。

椎名研究室で全合成に成功した細胞内輸送阻害剤M-COPA(2-メチルコプロフィリンアミド[AMF-26])及びその誘導体は現在、難治性胃がん(MET陽性胃がん)の治療薬として、研究開発が本学/がん研究会/エーザイ(株)/北里大学の産学連携で行われていますが、本研究成果により M-COPA 及びその誘導体が、日本人に多いEGFR遺伝子が変異するタイプの肺がんや、さらにEGFR阻害剤(イレッサ®ならびにタグリッソ®などの分子標的薬)に耐性を獲得した肺がんに対しても治療薬候補となることが示されました。

この研究により、ゴルジ体の機能を阻害するという新しい仕組みで幅広くがん治療に使える日本発の分子標的薬の開発が期待されます。

本研究成果の内容は2017年12月6日発行の米国Impact Journals, LLC社のがん研究専門誌(Oncotarget)オンライン版に掲載されました。詳細については掲載紙面およびプレスリリースをご覧ください。

■掲載紙
『化学工業日報』 2017年12月12日付
『朝日新聞』 2017年12月28日付夕刊(総合面)
『毎日新聞』 2018年1月6日付(総合面)

プレスリリース:http://www.tus.ac.jp/ura/pressrelease/pdf/171207.pdf

椎名研究室ホームページ
研究室のページ:http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/shiina/indexj.html
大学公式ページ:http://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?19ed

(関連情報)
■オンライン報道(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20180106/k00/00m/040/206000c

■オンライン報道(朝日新聞:アピタル 医療ニュース・フォーカス)
https://www.asahi.com/articles/ASKDY3FHNKDYUBQU00F.html

■YouTubeによる公開
タイトル:東京理科大学椎名研究室・がん研究会分子薬理部 合同記者会見(2016年9月30日)
動画説明:難治性の胃がんに高い効果がある新物質「M-COPA」を同定(アニメーション入り一般向け解説版)
URL:https://www.youtube.com/watch?v=4yBaG8TrI70

タイトル:東京理科大学椎名研究室・がん研究会分子薬理部 合同記者会見(2013年5月13日)
動画説明:ゴルジ体を標的とする新しい抗がん剤の人工合成に成功
URL:https://www.youtube.com/watch?v=DMQE8qSJboI

■難治性胃がん治療に関する報道
『日経バイオテクONLINE』 2016年5月11日付
『フジサンケイビジネスアイ』 2016年5月27日付
『日経バイオテク』 2016年5月30日付

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