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RNA科学総合研究センター

センター長  基礎工学部生物工学科 教授 島田 浩章 
研究内容 機能性RNAを総合的に解析し、生命事象の秩序的制御メカニズムを具象化する。 
目的 RNAを中心とした生命の秩序的制御メカニズムの総合的解析を実施する。新たな視点で機能性RNAの未知な機能を明らかにし、この知見をもとに、新規な医薬品開発やバイオマス生産性増強などの新技術の開発へ展開する。 
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設立の経緯

 ゲノムプロジェクトが一段落した結果、高等生物にはゲノム情報だけではわからない複雑な機能制御システムが存在することが明らかになってきた。これらには遺伝情報の転写レベルや翻訳レベルの制御だけではなく、ゲノムの修飾によるエピジェネティックな機能制御や翻訳後の制御などが含まれており、様々な場面で機能性RNAが登場することが明らかになっている。このことはRNAが生命現象の制御に大きな役割を果たしていることを示唆する。また、生命機能の維持には細胞間の相互作用が重要な役割を果たしていることが明らかであり、これを担う機能分子の研究も重要である。

 この研究センターでは、今年度から「RNAを中心とした生命の秩序的制御メカニズムの総合的解析」に関わるプロジェクトを5年計画で実施する。本研究センターは、従来の研究の枠組みにとらわれず、新たな視点で、生命現象を多面的に解析したいと考えている。これにより、従来の学問的枠組みにとらわれない学際型研究拠点の形成を目指している。

研究内容 

 RNAには、ゲノム情報を取り出して具象化するメッセージの役割をもつものに加えて、酵素機能を有するものや、DNA・タンパク質と結合することで生理機能を有するものなど様々な種類が存在する。これまでに、細胞内には多様な非コードRNAが多量に存在し、これらが生命活動において重要な役割を果たしていることが示されている。しかしながら、現時点ではこれらの詳細な機能はわかっていない。このプロジェクトでは、非コードRNAの機能解明に研究の中心に置き、遺伝子のエピジェネティックな制御や転写・翻訳レベルでの機能制御、細胞間・分子間の相互作用など、多様な生命現象に関与するRNA機能を総合的に解析する。RNAは生命の進化を考える上でも重要な分子であり、本プロジェクトでは機能性RNAによる生命事象の秩序的制御メカニズムの具象化を行うことで生命の根本に迫る。

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図の説明:タンパク質合成の場であるリボソームに結合しているtRNA。中央部に見える青い物体がtRNAである。上方にリボソームの大サブユニットが、下方に小サブユニットが存在する。

 

研究体制

 この研究センターでは、以下のRNA科学に関する5つの課題に関して研究を実施し、機能性RNAが中心的な役割を果たしている生命現象を多面的に検証する。

 

     RNA科学総合研究センター
       (RNAを中心とした生命の秩序的制御メカニズムの総合的解析)
          ①RNAの構造と機能獲得に関する研究
          ②植物における生体RNAの機能解析
          ③細胞間・組織間のシグナル伝達に関わるRNA機能の解析
          ④RNAを介したエピジェネティックな遺伝子機能制御の解析
          ⑤機能性RNAの構造と機能に関する研究

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