こんにちは！物理学科所属の学生スタッフI.Y.です。今日も元気に館内で働いているのですが、ひとつ問題が、寝不足です。というのも、2月12日の朝刊で各紙が一面で取り上げました通り重力波が人類史初観測されました。この重力波というのはアインシュタインが一般相対性理論を通じて予想したもののひとつであり、もちろん『アインシュタイン展』でも現在建設中の観測器『KAGRA』の紹介をメインに1つコーナーを設けていました。そして物理学科の中でも天文研究部に所属している私はこの現象に前々から注目していました。重力波天文学が実現すれば、これまでの電磁波で観測していたものとは全く異なり、言葉通り次元の違うものが観測できるようになるので、今回の発表はリアルタイムで興奮しながら観ていました。しかしその発表は、残酷にも11日の深夜だったのです。新しい天文学の夜明けを観ながら、出勤が迫る12日の夜明けに恐れつつ、結局完全に寝不足な状態で今に至ります。閉館時間まで、あと二時間・・・。
　救えない私の話はさておき、これを機に『アインシュタイン展』にて展示しました重力波に関する展示のみ2月13日より復活することになりました。重力波はなかなかマイナーで理解の難しい現象ですが、私も宇宙物理学を専攻されている先輩スタッフの力を借りながら全力で解説したいと思います。現役理系大学生の解説を一度聞いてみたい方、是非当館へおこしください。皆で人類の進歩を祝いましょう。